【カナル型イヤホン Panasonic RP-HJE260 レビュー】専用アプリで最大11.1chで曲が楽しめる機能があるが、微妙。イヤホン本体の性能は広さもあるバランスな印象

パナソニック カナル型イヤホン DTS Headphone:X対応 エレガントブルー RP-HJE260-A

 

 DTS Headphone:X™対応を謳うカナル型イヤホン。DTS Headphone:X™は専用アプリをダウンロードして専用の曲を購入することで楽しめる。DTS Headphone:X™の表現力は凄く、普通の2chステレオで恐るべきサラウンドを体感させてくれるが、まだあまり普及していないのが欠点。今後VRが普及してくればそれに合わせて音響の立体化も進むと思われるが、先のことはわからず、現状ではあまり強力なプラスポイントにはならない気がする。

 遮音性は普通で音漏れもそれほど大きくない。カラーラインナップが非常に多く、いろんなデザインから好きなものを選べる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 イヤーピースの替えが付属する。ケーブルのタッチノイズは普通。

 

【2】音質

 比較的バランス感覚に優れて自然でフラットな印象。高域が少しおとなしいが、パーカッションの精彩感はそこそこあり、左右は広く、奥行きも感じる。

 

[高音]:のびやかさ、透明度、突き抜け感はどれもそこそこといった感じで自然な味付け。バランス良くまとめた印象だが、個性は感じない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ギター音にそれほど鮮やかさはなくかなりおとなしめに感じた。ピアノ音などもほどほど鮮やかほどほど硬めといった印象であまり印象は強くない。

[低音]:100hz~60hzまで比較的綺麗な振動。50hzから少し沈む感じがある。そこそこタイトでそこそこブーミー。なんともうまく中間値あたりをうまくとったような感じ。個性的ではないように思う(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右に広さを感じ、奥行きも感じる。普通のflac音源でとくに立体感を加えずに普通のプレーヤーでテストしたが、これはDTS Headphone:X™に対応していることと関係しているのかも知れない。

[パーカッション・リズム]:シャリ感はあるが、疾走感はそこそこ良く、弾けは良好に思う。比較的軽妙に出やすい味付け(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:息づかいが出ていて、結構丁寧に表現される印象だ。

 

【3】官能性

 分島花音「world’s end, girl’s rondo」は立体感強めの曲。密度感はよく出ていて、展開の切り替わりが面白く、パーカッションはとくに左右のシンバルがメリハリある音を作って楽しい。ボーカルは自然な感じでほどよい力強さ、のびやかさがある。

 クラブサウンド風のClaris「irony」もそこそこの緻密さが出てなかなかよい。ボーカルはほどよく肉厚で明るさも失われず、力強さとのびやかさのバランスを感じる。弾ける音にもそこそこの味わいがあり、元気で明るめの説得力あるバランスに仕上げている気がする。

 nano.RIPE「月花」はドラムの乾いた感じと弾け具合に反発力のよさがあり元気。軽妙さが感じられる。ボーカルは肉厚で自然な味付けだがのびやかさもあり、全体として力強さが失われない快活という言葉の合う味付けに思う。元気に撥ねるパーカッションは面白い。

 山崎あおい「花火のあと」はギターの彩りがなかなか味わいある表現になっている。少し硬質気味ではあるが、キラキラした金属的な響きは気持ちよい。ボーカルの息感も良好。ドラムが軽快で重くならず、疾走感が少し出るので前方展開性がある。ストリングスはほどよく奥行きと広さを表現しつつ、その厚めな音で力強さも曲に加え、情感も表現する。

 

【4】総評

 一見無個性でそれほど魅力を感じさせない音ではあるが、どことなく余力を感じさせる良さはある。低価格モデルの中では空間表現がよいが、個々の音の精彩はあまり感じられないかも知れない。手に入れやすい価格帯でバランスの良い音が聞けるのは利点だが、むしろ低価格帯はいろいろ買えるだけに個性的なイヤホンを使い分けたいという人も多そうだ。

 

パナソニック カナル型イヤホン DTS Headphone:X対応 エレガントブルー RP-HJE260-A

 


【カナル型イヤホン Panasonic RP-HJE260 レビュー】専用アプリで最大11.1chで曲が楽しめる機能があるが、微妙。イヤホン本体の性能は広さもあるバランスな印象

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