【カナル型イヤホン AUKEY EP-C5 レビュー】量感となめらかさのある聴きやすい音。低域強め。コスパは悪くない

AUKEY EP-C5

AUKEY カナル型イヤホン ステレオイヤフォン マイク付き iPhone6/6s、Android スマートフォンなど対応対応 EP-C5

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

 AUKEY EP-C5

ASIN

B01DTRBP22

 どんぐり型のハウジングが特徴のカナル型イヤホン。装着感は軽め。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え。ケーブルのタッチノイズは少し目立つ。

AUKEY EP-C5

 

【2】音質

 低価格なだけにやや音は乾いたような感じもあり、もさっとしているところもある。ただもさっとしているなりに音ののびやかさや突き抜け感は感じられ、刺さりや尖りも少なく聴きやすい音。抜けもほどほど良く、全体的に滑らかさがある。

 

[高音]:ややのびやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:意外に抜けは悪くなく、圧迫感なく広さはほどよく感じる。
[低音]:70hzにピークがある。もっさりしているが厚みはしっかり。ドラムはそこそこ爆発力と躍動感がある(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中域にそこそこ広さと奥行きはあり、張り出しも悪くない。ただ高さと深さはそれほど感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:粒感もあり、疾走感も悪くない。ドラムも躍動的(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ややざらついた乾いた感じだが、のびやかさはあり尖ったところがなく聴きやすくなめらか。

 

【3】官能性

 Rie fu「One-Bite」は若干はじで音割れしてざらつくところはあるが、密度と情感に満ちた表現になっており、味わいは悪くない。ボーカルは少しダミ声になってしまっているような印象を受けるが、のびやかさはあり、サビでははっきりと聞こえる。またストリングスののびやかさもうまく表現している。

 supercell「My Dearest」は密度感と低域の量感があり、重厚さが出ている。サビでもそれほどガチャガチャせず、刺さらず、価格帯を考えるとかなり良質。ボーカルなどは若干粒が粗く、ジャギーがかかった感じがある。

 petit milady「azurite」はドラムの躍動感とメロディの煌めき感がほどよく出ている。やや精彩に欠けるが、ボーカルののびやかさと突き抜け感もあり、明るく元気な曲調ほどよく出ている。ただ飛翔感を出す効果音は聞こえづらい。

 Claris「CLICK」はキラキラ感はそれほどでもないが、量感はほどほどにある。低域ドラムの安定感中心で爆発力のある弾け音はかなり弱く、軽快さは若干減じている印象だが、それでも雰囲気は良く出ており、大味に楽しめる。ただ緻密さはかなり犠牲にしている。

 

【4】総評

 コスパは悪くない。かなり安めの価格帯なので、音質面での期待はそれほどなかったが、案に相違して聴きやすくなめらかで低域の量感もあるそこそこ良質な音。一方で低域音のかぶさった音が潰れがちになるなど、解像度面は価格なり。

AUKEY EP-C5

 

Aukey カナル型 イヤホン 有線 ヘッドホン マイク 付き iPhone6/6s対応 EP-C5

【ゲーミングヘッドセット ieGeek GS700 レビュー】量感もあり、空間表現も良好。一人称ホラーゲームはとくに良質に表現する

ieGeek GS700

KOTION EACH ゲーミングヘッドセット PS4 ゲーム用PC ヘッドフォン ステレオ マイク/LEDライト付き 騒音隔離 音量調節 重低音 (ブラック レッド)

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

 ieGeek GS700

ASIN

B01HZASNTC

 厚めのイヤーマフと比較的軽量で柔軟なフレーム構造で付け心地は良好。マイク位置がかなり柔軟に設定できるのも良い。遮音性は普通で音漏れも普通。大音量でかろうじて首掛けリスニングできるかできないか。

http://audio-sound.hatenablog.jp/embed/2016/04/01/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E9%81%B8%E3%81%B3%E6%96%B9audio-sound.hatenablog.jp

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 本体は4極入出力。マイク出力とオーディオ入力に分割するアダプタが付属する。

ieGeek GS700ieGeek GS700

 

【2】音質

 量感と密度とほどよい広さのある比較的バランスの良い音で、ゲーミング用だが音楽を聴いても迫力を感じやすい。ただ曲によっては端のほうで音割れしやすいところはある。

 

[高音]:高域は端で音割れしやすい。のびやかさはある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:張り出しもよく、密度と広さ、奥行き感を感じさせる。定位感はしっかりしているが、音の精彩感はそれほどでもなく、生々しさはそれほどない。

[低音]:80hz~60hzにかなりブーミーな振動域があり、70hzがピーク。ドラムはかなり爆発力のある鳴り方をする(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右の方向感、奥行き感がしっかり出るので定位感は感じやすく、良好(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ほどよく粒感も出て、意外に良質。ドラムの爆発力とハイハット系の疾走感とリズム感がそれなりに明確に楽しめる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは精彩感は強くないが、一貫性はありほどよく肉厚のびやか。

 

【3】ゲーミング体験

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」でテストした。一聴して気づくのはナレーションがやや粗い。音割れしがちなざらざらした感じがある。ただ肉厚でしっかり聞こえるので台詞が聞き取りづらいということはない。

  オブジェクト音の張り出しと奥行き感、方向感は強く、臨場感はかなり高め。斬撃音や打撃音にはほどよい重みを感じ、肉を切るような雰囲気もあるが、強く出過ぎない。むしろドラムを多用するような戦闘BGMをはじめBGMが比較的強めで聞き疲れしやすいかも知れない。

 

 ホラーゲームはかなり良質。ほどよい空気感と広さのある表現で、音に生々しさもある。個々の音のどれかが強く出るような強烈な生々しさではなく、全体的にブラッシュアップされたような良質な表現。またBGM系の音は強めなので、敵と遭遇したときの衝撃音や恐怖を盛り上げる背景BGMの鳴りがよく聞こえてムード作りに余念がない。

 

【4】マイク

 声質は自然に近く、若干明るめ。チャット向き。キーボードの打鍵音はそれほど拾わない。

 

【5】総評

 装着感は悪くなく、やや蒸れるのが気になる程度。音質的にはかなり量感と空間表現の感じられるところが、とくに一人称ゲーム向きに思う。マイクの指向性も悪くなく、方向も調整しやすいので声だけに集中して録れるのもよい。

 コスパは悪くない。

ieGeek GS700

 

ieGeek EACH 3.5mmゲーミング ヘッドセット 音量調節可能ヘッドホン 密閉型 軽量 音量調節可能ヘッドホン 360度調整可能なマイク/LEDライト付きPCゲーム用有線ヘッドバンド ソフトレザー式 PS4(プレイステーション4) iPhone 6/6S Samsung Galaxy/iPad/sony/xperiaMacOS/Linux/HTPC/IPTV/Google/Andriod TV Box タブレット ノートパソコン スマートホンなどに対応 (ブラック レッド)

【カナル型イヤホン アンバーテクノロジー RM535i レビュー】全体的にバチバチとした粒感と弾けの強いところがあり、エネルギッシュ

イヤホン 高音質アンバー テクノロジー RM-535i 3.5ミリメートル 超低音 ノイズ分離 もつれフリーのコードインイヤーイヤホン マイク付きステレオヘッドセット (レッド )

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

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ASIN

B01DXBTXV4

 小型のハウジングで装着感は軽めのイヤホン。耳にしっかり入るせいか遮音性はそこそこ高く、音漏れも少なめ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。平形ケーブルはタッチノイズは少し目立つ。

 

【2】音質

 全体的に音はなめらかさがあるが、ノイズリダクションの効果か、隅のほうでやや音割れしてざらざらした感触があり、ややドライに感じられる。パーカッションの弾ける音はかなり強めに出て、粒感もあるのでエネルギッシュに感じられる味わい。

 

[高音]:のびやかでなめらか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に滑らかだが、端のほうでざらつく。
[低音]:厚みがある音で80hz~60hzがとくにブーミーで70hzにピーク。ドラムの音は床を弾くようにかなり強めに感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい密度があり、広すぎず近すぎず。低域はボーカルに被らない(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:弾ける音が強く、全体的にエネルギッシュで疾走感と粒感もある。シャリシャリバチバチといった味付け(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルはややドライだがなめらかさもある。自然な伸びやかさというよりは若干機械的。

 

【3】官能性

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」は元気良く弾けるパーカッションが熱量と元気さを表現していて、明るい。楽器音のキラキラ感はやや弱いが、ボーカルの伸びやかさは健在。全体的に快活といってよい。

 やなぎなぎ「ユキトキ」のボーカルはドライ気味でややハスキーに聞こえる。音に全体的になめらかさがあり、ドラム音の躍動感も楽しめ、全体的に明るく元気。ただやはり透明感やキラキラ感は少し弱く、ざらっとした感じはある。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」は緻密さはそこそこ出ていて、中毒性はなかなか。ボーカルと楽器音の距離感も悪くなく、一体感があって楽しめるが、量感は少し抑えめ。そのためこの曲の特徴である迫力はやや弱めかも知れない。

 沢井美空「なきむし。」はピアノ音やボーカルがやや端で音割れしやすい。そのため透明感とキラキラ感の強い曲調が若干ざらついている。またボーカルが少しドライで瑞々しさはやや少なめ。

 

【4】総評

 ドライで粒感のあるサウンドが特徴。とくにドラムを中心としたパーカッションにはなかなかの爆発力があり、エネルギーを感じる。一方でざらつく感じは消えず、きれいにのびていく音、広がっていく音のたおやかさはやや弱い。どちらかというと男性的な音に聞こえる傾向がある。

 値段を考えると、表現力は悪くなく、コスパは比較的良好のように思う。遮音性は高く、外出時の使用に向きそうだ。

 

イヤホン 高音質アンバー テクノロジー RM-535i 3.5ミリメートル 超低音 ノイズ分離 もつれフリーのコードインイヤーイヤホン マイク付きステレオヘッドセット (レッド )

【コンデンサーマイク Codio MK17WH レビュー】使いやすいコンデンサーマイク。環境音を拾わず、声に集中して拾ってくれる

Codio MK17WH

Codio コンデンサー マイク セット サイドアドレス型 スタジオ 単一指向性 集音 高音質 録音 宅録 ゲーム実況 生放送 ホワイト MK17WH

 

【この製品のポイント】

  • 1)ショックアブソーバー、マウンター付き
  • 2)声質はやや明るめだが、自然に近い
  • 3)ボーカルもチャットもOKな万能性

 

ASIN

B01HPGA0V0

 ショックアブソーバーとマウンターつきのスタジオマイクセット。スタンドは付属しない。

Codio MK17WH

 

 声質は自然なもので少しだけ明るめ。肉厚さもあり、比較的しっかりした音。息遣いもほどほど入り、環境音はあまり拾わないため、チャット用ボーカル用に使いやすい。逆に機械の動作音などはかなり近づけないと拾えないかも知れない。タイピング音などは入りづらい。

 

 マイク本体の性能が良く、セット内容は少し控えめだが、使いやすいセット。スタンドは別途必要になる。

Codio MK17WH

 

Codio コンデンサー マイク セット サイドアドレス型 スタジオ 単一指向性 集音 高音質 録音 宅録 ゲーム実況 生放送 ホワイト MK17WH

【ワイヤレススピーカー iClever IC-BTS04 レビュー】たっぷり大味で音楽に満足感をもたらす小型スピーカー。小型ワイヤレスなのにメインに使ってもそこそこいける!

iClever IC-BTS04

iClever ポータブル Bluetooth 4.0 スピーカー 薄型 10w 防水 IPX5 ワイヤレス ステレオ スピーカー デュアル 10時間連続再生 iPhone スマホ ( ブラック ) IC-BTS04

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

iClever IC-BTS04

ASIN

B01FQWFFHY

 小型で軽量、使いやすいワイヤレススピーカー。遅延はほとんどなく、動画鑑賞にも問題なく使える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル。

iClever IC-BTS04iClever IC-BTS04

 

【2】音質

 小型だが、それを感じさせない量感と空間的な広がりと奥行き感を感じさせる音を出す。篭もった感じは少ない。突き抜け感も気持ちよく出るので、家庭用PCのメインスピーカーとしても十分使える。音に立体感があるのでゲーミング用途にも悪くない。

 

[高音]:やや乾いた感じだが、のびやかで突き抜け感も良好(分島花音「RIGHT LIGHT RISE」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音の精彩度はそこそこだが、立体的で動画鑑賞も問題ない。

[低音]:100hz~70hzまではやや厚ぼったい存在感のある振動。60hzから少し落ち着く。ドラムは爆発力のあるバスンバスンという鳴り方をする(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右にそれなりに方向感が出ていて、広さと奥行きもある(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。アタック感はあるが、ハイハットはやや弱い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:やや乾いた感じだが、量感とのびやかさ、突き抜け感はたっぷりとある。

 

【3】官能性

  Choucho「優しさの理由」はボーカルにやや瑞々しさが足りず若干ハスキーな味わいになっているが、のびやかさと突き抜け感は良好。ボーカルにかぶらず空間を広げて配置された楽器音のサポートが良く、ボーカル中心にしっかり味わえる。

 Lia「Bravely You」も若干声が乾きがちでサビ前はやや暗め。サビではキンキンしたところなくきれいにのびて高く突き抜けるのがうまい。楽器音は少し奥まるので、やはりボーカル中心。

 supercell「銀色飛行船」もボーカル中心で味わえる。この曲ではあまりボーカルに乾いた感じはなく、ドラムの音やベースなど低域の音がはっきりしていて量感のある充実感も味わえる。

 AKINO with bless4「エクストラ・マジック・アワー」は楽器音がやや奥に控えめになるので、ガチャガチャせずにボーカルの量感を楽しめる。ボーカルはややハスキーだがのびやかさと突き抜け感は健在で力強い曲を楽しめる。

 

【4】総評

 小型スピーカーの中では空間表現に優れており、ゲームや動画観賞用のメインスピーカーとしても実用に堪える。遅延も途絶も少なく、通信性能も安定しているのでおすすめ。また音割れや刺さりとも無縁で、のびやかさや突き抜け感を気持ちよく楽しめる。ボーカルと低域中心の味わいになるが、大味で満足できる。

iClever IC-BTS04

 

iClever Bluetooth スピーカー 薄型 防水 ポータブル ワイヤレスステレオスピーカー デュアル5Wデュアルスピーカー 10時間連続再生 iPhone スマホ タブレット などに対応 (ブラック) IC-BTS04

【ワイヤレススピーカー KINGSTAR YM-Z18 レビュー】小型だがボーカルのつややかさとのびやかさはかなり良質。通信性能も安定している

KINGSTAR YM-Z18

防水認証Bluetoothスピーカー/シンプル 高音質 耐衝撃 ポータブル/マイク搭載通話可能/10時間連続再生 防塵仕様ワイヤレスピーカー アウトドアKINGSTAR(キンスター) 【1年保証付】

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

KINGSTAR YM-Z18

ASIN

B01H4ZEKH2

 ラバー加工された筐体は衝撃吸収力がある。小型で防水加工されており、比較的軽量。持ち運びに便利な機種だ。

 通信性能的には非常に安定しており、音飛び遅延などは見られない。動画を見ても口パクはほぼ感じられない。音源機器から距離的には5mを越えた辺りから途切れがちになる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、カラビナ。

KINGSTAR YM-Z18KINGSTAR YM-Z18

 

【2】音質

 音は小型だが、量感と密度があり、開放的なデザインのせいか抜けも良く、爽快感もある。篭もった感じ、音割れする感じが少なく、良質なバランスだ。低域もよく出ているが、それに負けない高域もきれいにのびて突き抜ける。

 

[高音]:強めの低域に負けず、よく伸び、突き抜ける(分島花音「RIGHT LIGHT RISE」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:量感と密度があり、やや狭い感じではあるものの、精彩は高く、きれい。

[低音]:100hz~20hzまでかなりブーミーで存在感のある振動。ドラムはかなり地鳴りが強く出る(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカル周りに密集している(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:やや乾きがちでボサボサっとした音ではあるが、軽妙感がある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ほどよいつややかさがあり、のびやかさもあって比較的良質。

 

【3】官能性

  鹿乃「ディアブレイブ」はボーカルの息遣いが少し出ていて、あでやかさもあり、小型スピーカーとしてはかなり良質な表現に思える。楽器音がやや熱量が弱い気もするが、ボーカル中心にしっかり味わえる。

 早見沙織&東山奈央「Hello Alone」は密度は高めでボーカル周りに非常に密集した、場合によってやや篭もって感じられるところはあるが、量感はなかなか。ボーカルもつややかで伸びやか、デュエットの絡み合いもなめらかだ。

 JOY「アイオライト」はパーカッションの熱量が良く出ている。立ち上がりも良く、粒感もあってアタック感も感じる。疾走感にうまく乗せてボーカルが瑞々しくのびやかに響いてくる。サビでの突き抜けもなかなかうまく、中毒性は高め。音割れする場面はない。

 Choucho「カワルミライ」は疾走感と緻密さがある楽器音。だが何よりボーカルののびやかでなめらかな声質がうまく出ており、自由に方向を変えながら伸びて飛翔する味がうまく出ていてかなり驚く。

 

【4】総評

 小型スピーカーとしてはかなり音質の良い印象を受ける。中域がやや抜けが良すぎてそのあたりのパーカッションが一部軽くなってしまうところはあるものの、全体として密度と量感は高め。比較的どんな曲でも楽しみやすい。とくに高域ボーカルの表現のなめらかさとつややかさはこの価格帯では頭一つ抜けている印象がある。

KINGSTAR YM-Z18

 

防水認証Bluetoothスピーカー/シンプル携帯可 耐衝撃 ポータブル/マイク搭載通話可能/10時間連続再生 防塵仕様ワイヤレスピーカー アウトドアKINGSTAR(キンスター) 【1年保証付】

【Pioneer ダイナミックヘッドホン SE-MHR5 レビュー】躍動的で緻密さのある音。アイドル声やアニメ声などのボーカルの表現もうまい

Pioneer SE-MHR5

パイオニア SE-MHR5 ヘッドホン 密閉型/オーバーイヤー/ハイレゾ対応/折りたたみ式 ブラック SE-MHR5 【国内正規品】

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

 

Pioneer SE-MHR5

ASIN

B01ANWPY6Y

 軽量プラスチックで装着感は軽めのヘッドバンド。厚みのあるイヤーマフが柔らかく、圧迫感はない。

 遮音性はそこそこ高く、音漏れは少しある。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリングケース、替えケーブル。標準付属のコードにタッチノイズはない。

Pioneer SE-MHR5

 

【2】音質

 きれいに伸びる高域と抜けがよく広さを感じやすい中域が魅力。音の立ち上がりもよく、アタック感はうまく出る。ボーカルの表現に妙味があり、いわゆるアイドル声、アニメ声な声色をきれいに出す印象。

 

[高音]:高域の抜けは良い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さのある抜けの良い音。金管系の音もリアル。

[低音]:100hz~30hzまできれいに減衰する(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:個々の楽器音が刺さらず混ざらず、きれいに描き分けられている。クラブ向けに偽りなし。(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションは粒感とアタック感に満ちていて、疾走感と爆発力も感じる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかさと突き抜け感があり、声優声やアイドル声の表現がうまい。

 

【3】官能性

 Claris「DROP」は緻密で中毒性の高い音場。立ち上がりよくサビに向けて素直に盛り上がっていく楽器音。ボーカルの声色も生々しさがあり、のびやか。コシもあって実に良く伸びる。かすれない。

 ZAQ「Monochrome Monster」はアニメ系のキンキンしやすい声だが、尖らず刺さらずきれいに聞こえる。それでいてシャープさは失われていない。緻密で立ち上がりよく、躍動感のある楽しい音場。奥行きも感じる。

 いきものがかり「Happy Smile Again」はボーカルの力強さ明るさがよく出ていて、きれいにのびる。元気で楽しい。ギター音も緻密でつま弾き音がきれい。重くなりすぎず元気に弾けるドラムの加える熱量も心地よい。

 やなぎなぎ「Sweet Track」は抜けが良く元気で圧迫感のない音色。ギターの音がきれいに出ていて色彩を感じる。ボーカルの伸びやかさと息遣いもきれいに出ていて、情報量の多さを感じる。

 

【4】総評

 クラブミュージック向けのシリーズらしく、緻密さと躍動感、ボーカルの表現力などに最近のクラブ向けっぽい調整を感じる。とくにアニメ系の楽曲に強そうだ。ガチャガチャしたり割れたりしそうな情報量が多くてエッジのある曲を丁寧にこなす性能はたしかに魅力的。

 軽量で折りたたみできるうえ、遮音性や音漏れにも配慮されているので、気軽に持ち運んで使えそうだ。

Pioneer SE-MHR5

 

Pioneer 密閉型ダイナミックヘッドフォン ハイレゾ対応 SE-MHR5

【カナル型イヤホン MUCHER MM5 レビュー】量感と密度がある。低域から高域まで充実した音色

MUCHER MM5

MUCHER イヤホン カナル型 マイク付き 巻貝形 軽量 高音質 重低音 ハイレゾ音源 iPhone対応 スマホ用 MM5 (ゴールド)

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

MUCHER MM5

ASIN

B01GO14YFA

 独特の巻き貝型のハウジングが特徴のイヤホン。遮音性は高めだが、音漏れも少し目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルはタッチノイズは普通。

MUCHER MM5

 

【2】音質

 量感のある充実した中域、密度のある低域、のびやかな高域。若干端で割れやすく、サ行でかすかに刺さりを感じるものの、この価格帯ではしっかりした表現力を感じる。ボーカルと楽器音の距離感もよく、比較的統一感があり、豊かな色彩。

 

[高音]:のびやかで突き抜け感もある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ボーカルと近く、密度を作る音。精彩感もあり、きれいといえる音色。
[低音]:厚みがある音で80hz~60hzがとくにブーミーで70hzにピーク。ドラムは床面を強く弾くような音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:量感を素直に感じやすく、音楽を存分に楽しめる。かなり近く頭を包み込む感覚(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:躍動的なドラムと粒感もあるパーカッションに楽しさを感じる。疾走感も出る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルの味付けもほどよい瑞々しさとのびやかさがあり、突き抜け感も良好。

 

【3】官能性

 奥華子「愛を見つけた場所」はボーカルにのびやかさと艶やかさがあり、楽器音がボーカルを包み込みながら聞こえてくるその一体感も良好。音割れする場面もなく、音色には精彩感もあり、良好。サビでの高みのところでは若干粗さが出るものの、価格を考えるとよく追随している。

 supercell「My Dearest」では端のほうで音割れが出るものの、ガチャガチャせずに音に潤いもあり、ボーカルは乾いた感じはない。量感と熱量を加えるドラムも力強く演出する。

 分島花音「RIGHT LOGHT RISE」は低域から高域まで密度のある充実感の高い音場。ボーカルはのびやかで突き抜け感もあり、サビでは気持ちよく高まって抜ける。パーカッションの躍動感が疾走感も演出し、力強くボーカルを支える。

 Claris「CLICK」は艶やかさと瑞々しさ、のびやかさのあるボーカルと弾けて躍動感のあるパーカッションと密度のある楽器音が楽しめる。量感もあり、音に粗が少なく、この価格帯では文句がほぼない。

 

【4】総評

 量感が多めなので、スカッとした感じはないが、力強い躍動感が楽しく、突き抜けもあって明るめで元気な色彩。低域がやや強めではあるが、中域も高域も量感があって低域に支配されず、それぞれの良さを失わない。この価格帯では文句なくおすすめできる。

MUCHER MM5

 

MUCHER イヤホン カナル型 マイク付き 巻貝形 軽量 高音質 重低音 ハイレゾ音源 iPhone対応 スマホ用 MM5 (ゴールド)

【ワイヤードヘッドホン Visenta LTD レビュー】もっさりした音。音割れもやや目立ち、歪みを感じるので少し使いづらい

Visenta LTD

Visenta (ビセンタ) ヘッドホン 高音質 【ドイツEGON CHEMAITIS氏設計】 HiFi対応 オーバーヘッド型 密閉型(クローズド型) ヘッドフォン 高デザイン性 ヘッドセット マイク付 ブラック

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

 Visenta LTD

ASIN

B01E555HXK

 柔軟で装着感のよいヘッドバンド。イヤーマフの当たりも柔らかいヘッドセット。蒸れやすいところはある。

 遮音性はほとんど感じない、音漏れはほとんどなく、首掛けしても聞こえない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はとくになし。タッチノイズはない。

Visenta LTD

 

【2】音質

 全体的にやや篭もった感じで、重たくもっさりと暗めの音。よく聴くとボーカルの声色はそれほど暗くないが、楽器音が全体的にもっさりしているのでなんとなく暗く感じる。

 

[高音]:そこそこのびやかで突き抜け感もほどほど(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:やや奥まって篭もったように感じる。そのせいかやや暗めに聞こえる。

[低音]:全体的に重たい振動音で70hzくらいにピークがある(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカルが近く、楽器音は張り出しもほどほどあるが、全体的に奥まって感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはドラムが近いので、全体的に重たく感じる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルだけ聴くとほどほどのびやかだが、楽器音の影響か暗めに聞こえる。

 

【3】官能性

 鹿乃「ディアブレイブ」は全体的に暗い。ストリングスは重たく、ドラムも重たげでドラム以外のパーカッションは少し奥まって元気なく聞こえる。かなり落ち着いた曲調。

 nano.RIPE「月花」も重たげ。ボーカルが少し楽器音に埋もれて重く、ドラムの重みが目立つ色彩。

 奥華子「変わらないもの」は比較的のびやかさが出るが、音割れしやすい。ピアノ音にはそこそこ精彩があってきれいなものの、耳の端に残る音割れノイズは残念だ。

 多田葵「灼け落ちない翼」も音割れがやや目立つ。耳の端のほうでじりじりと感じる歪みに少しいらだちを感じる。

 

【4】総評

 正直、音質に魅力を感じづらい。一週間熟成を試みたものの、目立った改善が見られず、エイジングで化ける可能性はあるが、少し情報量が多い曲では音割れしやすく、やや残念に思う。

Visenta LTD

 

Visenta (ビセンタ) ヘッドホン 高音質 【ドイツEGON CHEMAITIS氏設計】 HiFi対応 オーバーヘッド型 密閉型(クローズド型) ヘッドフォン 高デザイン性 ヘッドセット マイク付 ブラック

【ダイナミックヘッドセット Bowers & Wilkins P7 レビュー】ハイレゾ対応ではないが、それを感じさせない独特の濃密な表現に唸らされる

Bowers & Wilkins P7

Bowers & Wilkins(バウアーズ&ウィルキンス)「P7」 P7

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

 

Bowers & Wilkins P7

ASIN

B00G0HEPQM

 やや締め付けるヘッドバンドだが、ソフトレザーのイヤーマフが厚く柔らかいので付け心地は良好。

 遮音性はそこそこ高く、音漏れは若干ある。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリングケース、替えケーブル。標準付属のコードにタッチノイズはない。

Bowers & Wilkins P7

 

【2】音質

 とにかく濃密という言葉がふさわしい、ボーカル周りに密度のある音の空間を作る。まさにそこに音が滞留しているような、ライブ感のある味わいは一級品。スペック的にはハイレゾ対応ではないが、音質的にその限界を感じさせないほど音が繊細で生々しい。

 

[高音]:突き抜け感もある、なめらかなのびやかさ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:鮮やかさがあり、緻密さもよく出ている。音に包まれる感覚。

[低音]:100hz~30hzまで厚みのある振動(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音に鮮やかさと空間への溶込み感があり、濃密(petit milady「azurite」、分島花音「world’s end, girl’s londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは脈打つ生命的な音で生々しい。パーカッションは全体的に精彩があって、楽しい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:なめらかで生々しく、ライブ感がある。

 

【3】官能性

 山崎あおい「夏海」はギターの音がまず鮮やかで色彩感豊か。ドラムは生々しいが、地鳴りを作るでもなく、空間自体を震わしているような鳴り方。空間に濃密さを加える。ボーカルにもライブ感があり、艶めかしく伸びやか。息遣いはそれほど強くないが、要所ではしっかり聞こえる。この濃密だがくどくしない味付けは逸品。

 分島花音「killy killy JOKER」は弦楽の伸びやかな音にリアルな質感がある。弓の弦の細かな反り返りさえ感じられると思えるほど濃密。ボーカルは力強く、のびやかでなめらか。低域ドラムの熱量も加わり、全体としての情報量の多さに驚く。密度と量感、色彩感、すべてに満足できる。

 鹿乃「stella-rium」はボーカルの生々しさが格別。ギターのアタック感と音の緻密さ、ドラムの重くなりすぎない空間に溶け込むような音に魅力を感じる。パーカッションも立ち上がり良好で、疾走感もよく出ている。

 鈴木このみ「DAYS of DASH」は力強く刻むビートが曲に引き込む。のびやかでどこまでも突き抜けていくボーカルに、中毒的なほどきれいな中域が続く。サビでのキレも良く、全体的にメリハリがあり、力強く元気で楽しい。

 

【4】総評

 強者揃いのこの価格帯でも頭一つ抜けたかのような優れた音質を味わえる。スペック的にはハイレゾに対応しておらず、ライバル機種に見劣りするものの、音質的にはスペックの足かせを感じさせない濃密な音を楽しめる。装着感も良好で、長時間使用にも向き、軽量なので外出時にも使えるヘッドセットだ。

 ハイレゾ対応でないのはコンシューマーから見て分かりやすい弱点で致命的かもしれないが、一度聴けばスペックに囚われないその魅力がわかるはずだ。

Bowers & Wilkins P7

 

Bowers & Wilkins(バウアーズ&ウィルキンス)「P7」 P7